鉄筋コンクリート造は、鉄筋とコンクリートが構造の主要な品質を決めます。
コンクリート打設は、型枠内に流し込むだけではありません。材料分離や打ち込み高さ、打ち重ね時間等に留意しなければならないため、打設を行うにあたっては入念な準備と計画がなければ良いコンクリート構造物をつくることはできませんので、”密に打ち込み、良質なコンクリート”をテーマに日々努力し、強くて丈夫な耐久性のあるコンクリート造りを目指しています。
<コンクリート打設までの流れ>
1・打設前の打ち合わせ(打設計画)、打設前の配合計画書の確認
2.打設前の準備
(鉄筋配筋・かぶりの確認、型枠精度の確認、設備・電気配管・スリーブの確認、型枠内清掃、打設前の型枠や鉄筋に十分に散水)
3.設計躯体検査
4.コンクリート打設当日の受入試験(配合・スランプ・塩化物含有量試験・テストピースなど確認)
5.コンクリート打設(施工管理技士が立会い)
受入試験の立会いは建築士、または施工管理技士が行います。
・スランプ試験(凝固前の生コンクリートが指定した柔らかさのコンクリートであるかどうかの試験
・空気量試験
・塩化物含有量試験
これらすべての試験に合格した後、打設を開始します。
コンクリートの強度が確かに確保されていることを証明するため、打設当日の同一コンクリートの供試体(テストピース)を採取します。
型枠支保工解体前にコンクリート圧縮強度試験を行い、強度を確認後、型枠の解体を行っています。
・現場で施工管理者が生コンクリートがオーバーミックスしないように管理しています。
・打設当日の作業員には打設順序をよく理解してもらい、コンクリート中の余計な空気を抜く作業を管理しています。
コンクリートは初期段階で強度も急激に上昇するため、散水養生によってクールダウンさせ、徐々に強度をあげることにより、ひび割れも発生しにくくなります。
弊社ではすべての現場の品質管理書類ファイルを作成し、保管しております。
コンクリート工のページでは…
・コンクリート打設計画書
・コンクリート配合計画書(水セメント比)
・コンクリート納入書
・コンクリート圧縮強度試験表
上記書類をファイリング。
各コンクリート打設場ごとに受け入れ試験状況の写真をわかりやすく表に作成。
すべての現場保管管理を行っています。
採取した供試体(テストピース)のコンクリート圧縮強度試験結果の確認。
型枠支保工の取り外し時期の判定材料として用います。
⑥の試験結果でコンクリート圧縮強度試験合格を確認後、コンクリートの十分な養生期間を経て、型枠支保工を解体します。
※型枠を取り外す時期が早いと、有害なひびわれが発生してしまいます。
基礎立ち上がり高さおよび幅は設計書通りか、など確認を行います。
※ジャンカ、空洞、コールドジョイントなどの有無・コンクリート構造体に有害なひび割れおよびたわみの有無を確認。